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雑感

日本プロ野球選手会の公認代理人として研修会に参加しました。
以下雑感を記載いたします。

2024年9月4日

年俸交渉については、事前通知制度という交渉前に事前に翌年の年俸が開示されるルールが適用されており、よりスムーズな交渉になるよう改善が図られている。
査定の内容について、球団側の秘密事項であり、詳細は明らかにならないものの、選手側において、様々な情報を蓄積・分析することによって、ある程度の予測ができるようになってきている。
これによって、選手代理人としての交渉によらずとも選手自身による交渉力を補完できてきている。
課題としては、保留制度とFA。7年提示があったが1年の計算方法が厳格となる等、合意に至らない。独禁法という論点もある。引き続き労使交渉を継続していく。
年俸調停は2010年の涌井選手が最後でそれ以降利用されていない。
雑感ですが、スポーツの世界に法の支配が行き届くことを目指すという私の立場からは、もう少し公正な第三者が関与する場面、例えば年俸調停等を制度的に自動受託化するといった仕組みができるとよいのではないかと思いました。そういった方向性も考えられているとのことで、大変勉強になりました。
引き続き選手・コーチ側の権利擁護のための活動をしてまいります。